- テザリングでリモートワークはできる?
- テザリングでリモートワークすると、スマホのデータ通信量はどれぐらい消費する?
- テザリングはセキュリティ的に大丈夫なの?
モバイルWi-Fiを持っていなかったり、カフェのWi-Fiが不安定だったりすると、テザリングでリモートワークしたくなりますよね。
僕もカフェにWi-Fiがない場合は、テザリングを使いノートパソコンで作業しています。
本記事では、テザリングでリモートワークできるか実際に試してみた結果と、メリットとデメリットを解説。
記事を最後まで読めば、テザリングを使って場所を選ばずにリモートワークすることができます。
テザリングでリモートワークはできますが、仕事内容と作業時間によっては、効率が悪くなるかもしれません。
テザリングでリモートワークは快適?

テザリングでのリモートワークは、動画視聴やビデオ通話をしなければ快適です。
スマホのスペック、契約しているプランにも寄りますが、映像を送受信すると不安定になることも。
モバイル回線なので障害物に弱かったり、利用者数が多くなると混雑してしまったりするのが原因と考えられます。
でも、文章作成、表計算ソフト、ネットで調べ物、AIを使う分には大きな支障はありません。
ネットでの調べ物やAIを使うときは、少々読み込みに時間がかかることもありますが。
文章作成や表計算ソフトでは、ネットの速度はほぼ関係ないので快適に作業できます。
テザリングでリモートワークするときは、テキストベースの仕事をしたほうがいいでしょう。
またカフェなどのWi-Fiが不安定な場合に、緊急用として使うのが最適だと思います。

テザリングを使ってリモートワークしてみた結果

続いて、テザリングを使ってリモートワークしてみた結果をレポートしていきます。
リモートワークの作業環境
まずは、作業環境について解説
以下の作業環境でリモートワークしてみました。
- ノートパソコン:M1 MacBook Air
- スマホ:iPhone SE2
- キャリア:日本通信SIM 合理的50GBプラン
- 場所:沖縄県那覇市
- 作業内容:ブログ記事執筆、ネットで調べ物、AI使用、動画視聴
- テザリング方法:Wi-Fiテザリング
- お昼休憩などもあり
約6時間のデータ通信量は743.6MB
では、約6時間テザリングをしてリモートワークした場合ののデータ通信量は以下のようになりました。
計測に使ったのは「ギガ残量」というアプリです。

使い方によりますが、約6時間で743.6MBなら、8時間では1GBに満たない可能性もあります。
つまり、8時間労働なら1ヶ月で30GB程度におさめられるということ。
テザリングでリモートワークするなら、1日最低でも1GB、最高で2GBあれば十分かもしれません。
データ通信速度を時間帯別で計測
テザリングしたノートパソコンで、データ通信速度を計測してみました。
今回計測に使ったのは「SPEED」というアプリ。
計測結果は以下のとおり。



ダウンロード | アップロード | |
午前9時半ごろ | 16.4Mbps | 6.04Mbps |
午後1時ごろ | 19.2Mbps | 12.6Mbps |
午後5時ごろ | 13.8Mbps | 7.21Mbps |
基本的にはダウンロードを見るようにしましょう。
ネットで調べ物も動画視聴もダウンロード速度が重要だからです。
そして、速度の目安としては以下を参考にしてください。
- 5Mbps〜20Mbps:動画視聴に最適
- 1Mbps〜10Mbps:ネットで調べ物、SNS閲覧なら十分
- 3Mbps:メールやLINEの返信なら十分
上記の結果からいうと、動画視聴も問題なくできそうなデータ通信速度ですね。
周辺環境や時間帯、プランによっても結果は変わりますが、テザリングしてリモートワークするには十分。
でも僕個人的には、速度が不安定になるリスクとスマホのバッテリー消費の速さから、動画視聴やビデオ通話しない仕事するときに使うのがいいかと思います。
スマホのバッテリーは約6時間で35%まで減少
バッテリー残量100%のiPhoneが、テザリングしてからどれぐらいの速度で消費していくかも計測。
午前9時半〜午後3時、約6時間使い続けると「100%→35%」まで減少。

もちろん、スマホの性能によってバッテリー消費速度は遅くなることもあるでしょう。
でも、スマホのバッテリーが1日持たない可能性の方が高いので、充電器は必須。
以下の記事で、スマホもノートパソコンにも使える充電器「UGREEN Nexode X 65W」をレビューしているので、参考にしてください。

セキュリティ面はフリーWi-Fiよりマシ
テザリングのセキュリティ面は、外出先のフリーWi-Fiを使うよりもマシです。
テザリングではパスワードが必要で、そのパスワードを知るのも自分自身しかいないからです。
不特定多数が接続できるフリーWi-Fiに接続するよりも、セキュリティ的なリスクも低くなります。
テザリングでリモートワークするメリット

次に、テザリングでリモートワークするメリットを紹介します。
費用がかからない
モバイルWi-Fiを契約する必要がないので、追加費用がかかりません。
スマホのテザリングをオンにすればOK
無駄な費用も手間もかけず、すぐに使えるのがメリットです。
注意点として、どのプランでもテザリングが使えるわけではありません。
プランによっては、テザリングを使いたい場合、オプションとして別途料金を支払う必要があります。
くわしいことは後ほど解説。
モバイルWi-Fiを持ち運ばなくていい
モバイルWi-Fiを持つ必要がないので楽です。
ノートパソコンとスマホ以外にも、モバイルWi-Fiまで増えると管理も大変。
モバイルWi-Fiのバッテリー残量を気にしたり、そもそもモバイルWi-Fiを持ってきたかが気になったりと神経を使うことになります。
テザリングならノートパソコンとスマホさえあれば、仕事が成立します。
どこでも身軽に移動できるのもテザリングの魅力。

フリーWi-Fiに接続するより安全
不特定多数が接続できるフリーWi-Fiよりも安全です。
テザリングにはパスワードを設定できます。
パスワードを教えない限り、誰かに使われるといった心配はありません。
なので、パスワードがいらないフリーWi-Fiよりも、テザリングはセキュリティ的なリスクも低くなっています。
Wi-Fiが不安定なときの代替になる
テザリングは、外出先で使っているWi-Fiが不安定なときに代替できます。
- カフェのWi-Fiが途切れる
- コワーキングスペースのWi-Fiがトラブルになって接続できない
などというときに、緊急用としてテザリングで代替できます。
テザリングを使えば、すぐに返信したい連絡や提出したい資料があるときに大助かり。
相手に迷惑をかけずに済みます。
テザリングでリモートワークするデメリット

次に、テザリングでリモートワークするデメリットを紹介します。
スマホのデータ通信量も消費する
当然のことですが、テザリングはスマホのデータ通信量も消費してしまいます。
モバイル回線を使って、ノートパソコンをインターネットに接続するので、スマホのデータを通信量も消費するわけです。
さらに動画視聴やビデオ通話をしてしまうと、かなりの消費量になってしまいます。
データ通信量が数GBほどしかない場合は、あっという間に通信制限に達してしまうかもしれないので、注意してください。
スマホのバッテリー消費速度も速い
スマホのバッテリー消費速度が速いのも気をつけるべきポイント。
スマホ自体だけでもバッテリー消費される上に、ノートパソコンまでテザリングすれば、単純に2倍近くのバッテリー消費速度になると考えていいでしょう。
もちろんスマホのバッテリー持ちがいいのであれば、より消費速度はゆるやかになると思います。
ですが、データ通信量の多い仕事だと、あっという間にバッテリーは消費されます。
油断せずに、スマホ用の充電器やモバイルバッテリーを用意してください。
すべてのプランでテザリングが使えるとは限らない
必ずしもすべてのプランでテザリングが使えるわけではありません。
プランによっては、オプションとしてテザリングが用意されていることも。
その場合オプションを契約して月額料金(数百円程度)を支払わないと、テザリングを使うことができません。
たとえば、ソフトバンクのプランの中にはテザリングがオプションとして用意されており、月額550円の使用料がかかります。

プランにもともとテザリングが付帯していることもありますが、前もって確認しないと追加費用がかかるかもしれないので注意。
接続が不安定になることも
モバイル回線を使っているので、接続が不安定になるリスクもあります。
周辺がコンクリートのビルだったり、通勤時間、昼食時間、退勤時間など利用者が多くなりやすい時間帯だったりすると、回線が混雑して接続が不安定に。
そのような周辺環境や時間帯に、ビデオ会議をしてしまうと、映像が固まって大事な話を聞き逃してしまうかもしれません。
「すみません。接続が不安定で聞き逃してしまいました。」というのも気まずいですよね。
大事なビデオ会議があるときは、なるべく固定回線を使うことをおすすめします。
テザリングしてリモートワークするのにおすすめなキャリアを3つ紹介

テザリングしてリモートワークする場合に、おすすめなキャリアを3つ紹介します。
本記事では、大容量のデータ通信量と安さを重点に選びました。
【おすすめ】楽天モバイル
1つ目は、言わずと知れた楽天モバイルです。
楽天モバイルといえば「最強プラン」が超有名。
最強プランのおもな料金は以下のとおり。
1人の場合 | 家族と使う場合 | |
3GBまで | 1,078円(税込) | 968円(税込) |
20GBまで | 2,178円(税込) | 2,068円(税込) |
ギガ無制限 | 3,278円(税込) | 3,168円(税込) |
テザリング | 無料 | 無料 |
楽天モバイルは、データ使用量で金額が変わっていくのが特徴。
1人の場合、1ヶ月のデータ使用量が3GBまでなら1,078円(税込)で済みます。
20GBを超え、ギガ無制限に突入すると3,278円(税込)になります。
ギガ無制限では、いくらデータ通信量を使っても料金は変わりません。
ただ、気になるのはデータ通信速度のほう。
僕は楽天モバイルを使ってないので、契約者である友達にお願いしてデータ通信速度を計測してもらいました。
- 居住地:埼玉県(5G対象地域)
- キャリア:楽天モバイル
- スマホ:iPhone 15
- ノートパソコン:Surface Laptop
- 計測時間帯:午後1時ごろ
結果は以下のとおり。

5G対象地域ともあってか、ダウンロード44.69Mbpsも出ています。
これなら動画視聴やビデオ通話も問題なさそう。
現に友達は転職活動中なのですが、ノートパソコンにテザリングしてからビデオ面談してるらしいです。
そのときに、画面がフリーズするようなことはあまりないそう。
注意点としてギガ無制限になると、混雑時に公平なサービス提供のために、速度制御することがあるそうです。
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ahamo
続いて2つ目はahamoです。
ahamoのプランは以下のとおり。
ahamo通常プラン | ahamo大盛りプラン | |
データ通信量 | 30GB | 110GB |
料金 | 2,970円(税込) | 4,950円(税込) |
テザリング | 無料 | 無料 |
ahamo通常プラン(30GB)でも問題なくリモートワークできると思いますが。
日常的にリモートワークするなら、データ通信量が足りなくなるかもしれません。
なので、ahamo大盛りプラン(110GB)にすれば、データ通信量に余裕を持ってリモートワークに集中できるでしょう。
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日本通信SIM
3つ目は僕が現在使っている日本通信SIMです。
かなりマイナーな格安SIMなので、知っている人は少ないかと思います。
日本通信SIMのプランは以下のとおり。
合理的シンプル290プラン | 合理的みんなのプラン | 合理的50GBプラン | ネットだけ!プラン | |
料金 | 290円 | 1,390円 | 2,178円 | 1,200円 |
データ通信量 | 1GB | 20GB | 50GB | 20GB |
テザリング | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
僕は「合理的50GBプラン」でテザリングしてリモートワークしています。
50GBで2,178円とかなり安く、1GBあたり約44円。
「合理的シンプル290プラン」の1GBあたりの価格が1/5も安いことにおどろき。
僕は、日常的にテザリングしてリモートワークしているわけではないので、50GBで十分だろうという判断です。
もちろん、データ容量不足になったことはありません。
会社のスマホでテザリングしたらバレる?

会社のスマホでテザリングすると、通信履歴がバレる場合とバレない場合の2つあります。
バレる場合は、会社側がスマホを管理するツールを使っていたり、法人契約している場合です。
とくに法人契約スマホは、アクセスしたサイトや時間帯、データ使用量、ドメインまでわかります。
一方、バレない場合は、個人のスマホでテザリングしたときです。
個人のスマホだと、テザリングしたか会社が知るのは難しいでしょう。
会社から支給されているスマホなら、よほどのことがない限りテザリングしないほうがいいです。
まとめ
本記事では、テザリングでリモートワークはできるのかについて解説しました。
動画視聴やビデオ会議は厳しいですが、ネットで調べ物したり、メール返信、文章作成などテキストベースの仕事なら問題ありません。
テザリングするなら、大容量かつ価格の安いキャリアにすることをおすすめします。
僕的には3,000円台で無制限に使える楽天モバイルがおすすめ。
他にも紹介しているので、ご自身がテザリングする頻度に合わせて検討してみてください。
本記事が参考になればうれしいです。
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