場所を選ばないセキュリティ対策。VPNが外でのリモートワークを安全に

当ページのリンクにはPRが含まれています。

外でリモートワークするためにはWi-Fiが必要。

でも、カフェやホテルなどにあるフリーWi-Fiに接続するのは、セキュリティリスクもあると聞いたことがあるでしょう。

実際にフリーWi-Fiに接続している人が、悪意を持った第三者に通信内容を傍受されるという被害もあります。

なので外でリモートワークするときは、フリーWi-Fiへのセキュリティ対策が欠かせません。

本記事ではフリーWi-Fiに潜むリスクと、対策を解説します。

記事を読んで外で安全にリモートワークしましょう。

フリーWi-Fiに接続するリスク

ホテルやカフェに設置されているフリーWi-Fiには以下のようなリスクがあります。

無闇にフリーWi-Fiに接続する前に確認しておきましょう。

通信内容を傍受される

あなたが通信している内容を覗き見されてしまうかもしれません。

暗号化が不十分なフリーWi-Fiでは、同じネットワーク内にいる第三者が通信内容を容易に傍受できてしまいます。

もしフリーWi-Fiに接続したままクレジットカード情報を入力すれば、その内容はすべて筒抜けということ。

結果的にクレジットカードの不正利用につながってしまいます。

フリーWi-Fiに接続したまま、機密情報をやりとりするのはとても危険です。

なりすましWi-Fiに接続してしまう

カフェで見慣れたSSIDを見つけると、つい接続しそうになります。

しかし、それが「なりすましのWi-Fi」の可能性も。

正規のWi-Fiが「Cafe_wifi」なのに対し、なりすましは「Cafe-wifi」と騙してきます。

パッと見、どれが正規のWi-Fiか見分けがつきませんよね。

サイバーセキュリティにくわしくない人だと、なおさら見分けるのは難しいでしょう。

なりすましWi-Fiが正規だと勘違いして接続し、銀行口座の暗証番号を打てば、それも筒抜け。

しかも、なりすましWi-Fiに接続したまま機密情報を入力しても、その瞬間になりすましWi-Fiだと気づくことは難しいのです。

銀行口座から不正利用されて初めて気づいてしまうのです。

なので外でフリーWi-Fiに接続するときは、細心の注意を払わないといけません。

WEBサイトのなりすましもある

Wi-Fiだけでなく、既存のWEBサイトになりすまして騙してくる手法も存在します。

なりすましのWEBサイトを、フリーWi-Fiに接続している人のノートパソコンに表示させ、ユーザーは正規のWEBサイトと騙されて、機密情報を入力してしまうということに。

もし、ショッピングサイトのIDとパスワードを盗まれてしまうと、不正に商品を買われてしまうのです。

マルウェアに感染

フリーWi-Fiが、マルウェアの侵入口になることも。

フリーWi-Fiに接続している人に、マルウェアを送り込んで感染させます。

方法は、閲覧しているWEBサイトに偽の広告を紛れ込ませて、気づかれないようにダウンロードさせます。

マルウェアに感染すれば、データを抜き取られたり、ノートパソコンが乗っ取られたりと甚大な被害に。

VPNを使えばデータ通信が安全に

フリーWi-Fiに接続するリスクを回避するためには、VPNを使う必要があります。

VPNとは「Virtual Private Network」の略で、専用の線で接続することで、安全にデータ通信する技術のこと。

VPNを使うと以下のようなセキュリティ対策ができます。

トンネリングで外部からの覗き見を防ぐ

「トンネリング」は、フリーWi-Fiを使い、自分専用の回線を構築すること。

車道にたとえると、一般道に自分専用の車道を作るようなもの。

そうすれば、ほかの車は入れないので、事故のリスクを低減できます。

フリーWi-Fi上にも自分専用の回線を構築すれば、悪意のある第三者からの覗き見防止になります。

カプセル化でデータの機密性を高く

データをカプセルに入れて、安全に送受信します。

カプセル化したデータをトンネリングした専用線で通信することで、より安全なデータ通信に。

もしトンネル内に悪意ある第三者が侵入しても、データはカプセル化されているので守られます。

データはカプセル化を解除しないと見れないようになっています。

データを暗号化

カプセル化された中身のデータは、さらに暗号化されています。

暗号化は、データを第三者が解読できない状態にすること。

暗号文は意味のわからない文字列になっています。

なので、そう簡単には解読できません。

暗号化されたデータは、カギを持っている人のみ解読できます。

暗号化の方法は IPsecやSSLなどがあり、それぞれ暗号化方法や強度が異なります。

認証で不正アクセスを防止

トンネル内部に入るときに、認証を行うことで不正アクセスを防止します。

せっかくトンネリングで専用線を構築しても簡単に入られては意味がないので、認証性になっています。

認証方法は、IDやパスワード、電子証明書などを使います。

VPNにはこんなデメリットも

フリーWi-Fiへのセキュリティ対策に有効なVPN。

しかし、いくつかデメリットが存在するのも事実です。

通信速度が低下してしまう

VPNによっては通信速度が低下してしまうこともあります。

利用者が増加することで、サーバーへの負荷がかかり通信速度が低下ということに。

とくに無料のVPNは通信速度が低下しやすいです。

作業効率も落ちてしまうかもしれません。

もし通信速度に影響を与えたくないなら、有料のVPNを使うことをおすすめします。

コストがかかる

当然のことながら、コストがかかってしまいます。

有料のVPNを導入すれば、月々数千円という出費に。

月々のインターネット料金も重なると、さらなる負担になってしまいます。

しかし、有料であるが故に、強固なセキュリティを実現できる面もあります。

もしもマルウェアに感染したときのリスクとコストを比較して、導入しないといけません。

セキュリティリスクを完全にゼロにするのは難しい

完全にセキュリティリスクをゼロにするのは難しいのも現実。

脆弱性を突かれた被害も発生しています。

その理由に、更新しないまま使っていたり、設定にミスがあったりするから。

推測されにくいパスワードの設定やほかのセキュリティソフトを導入する必要があります。

どんなVPNを使えばいい？

VPNを選ぶときは個人用かビジネス用かで目的が変わります。

カフェやホテルのフリーWi-Fiを接続するときに使う場合は個人用を選ぶといいでしょう。

月額数千円から導入することができ、VPNにくわしくない人でも使いやすくなっています。

リモートワークを実施している会社に属するなら、ビジネス用のVPNもあります。

その場合は、会社側が導入しているVPNを使うことになるかもしれません。

指定のVPNを使う、社内のセキュリティ上のルールを守るなど会社の指示に従いましょう。

VPNの種類や選び方の詳しい内容は、以下の記事を参考にしてください。

VPNの主な種類とは？正しいVPNの選び方 | NordVPN

外でリモートワークするならVPNを導入しよう

外でリモートワークするときに、フリーWi-Fiに接続するならVPNを導入しましょう。

機密情報を守り、安全にリモートワークするために必要だからです。

• トンネリング
• カプセル化
• データの暗号化
• 認証

上記の技術であなたの大事なデータを守ります。

これから外でリモートワークしようと考えている人は、ぜひVPNを導入してください。